木下整骨院 子供たちの姿勢について
木下整骨院のトップページへ HOME 木下整骨院のご案内 当院のご案内 木下整骨院 診療について 診療について 木下整骨院の治療方針 治療方針 子供たちの姿勢と健康・イス生活の弊害 子供達の姿勢と健康

      
イスによる生活様式が子供たちをむしばむ

整骨院を営んでいて気がついたことがあります。それは、最近肩こりや腰痛に悩んでいる
子供が多いということです。約30〜40年前には考えられないことでした。

そんな子供達を診ていて気がついたことは、ハムストリング(大腿後面の筋で大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋を指します。)
や股関節の硬化が骨盤を後方転位させ、そのため脊柱起立筋及び腰方形筋が硬く凝り固まってしまい本来のS状の脊柱がC状又は、平背と呼ばれる状態になってしまっていることです。そんな状態が続けば下記に述べたようにいろいろな症状が発生して脊柱起立筋の筋力が低下する60際ころから腰が曲がり始めます。

その原因の主たるものは、生活様式の変化ではないかと思われます。昔は、正座になることが多く脊柱が正しいS状に保たれていたが最近は、イスが体にあっていなかったりイスの正しい座り方ができないため前記のようにハムストリングや股関節の硬化が起こりC状又は、平背と呼ばれる状態になっているものと思われます。

膝伸展での自動的股関節の最大可動域は約90度となっていますが、約80度で正常といえます。子供は関節が柔らかいため関節可動域が大人と比べて幾分大きくなっております。しかし、最近約30〜40度しか動かない子供が多く、その多くの子供達が肩こり・腰部・股関節・足部の障害を起こし来院します。この機会に親子で下記のSLRテストをして子供さんの状態を正しく把握して頂ければ幸いです。

<C状姿勢の主な症状>
1.猫背なりやすいため、常に脊柱起立筋が緊張し腰、両肩、頚部に凝りを生じたり、
  慢性的腰痛を起こしやすい。
2.猫背になることで胸部が圧迫されるため呼吸器系の病気や心臓病を起こしやすい。
3.股関節及び足部各関節の障害やハムストリングの筋断裂を生じやすい。
4.同じ姿勢で長時間イスに座っていることができない。

小生の私見ですが、イスに座っていられる時間と股関節の最大可動域とは相関関係に
あると思われます。

最大可動域 約50度未満〜 約30分
         約60度〜約1時間
         約70度〜約1時間30分
         約80度以上  約2時間
※先ほど述べたように最大可動域の小さい子供達は、長時間同じ姿勢をとることが
できず、よって「落ち着きのない子」と言うレッテルさえ貼られてしまう可能性がある。


解決策1 > SLRテスト(下肢伸展拳上テスト)の実施
1.仰臥位の状態でSLRテスト(下肢伸展拳上テスト)を実施する。
子供さん自身に膝伸展位で股関節の屈曲テストを実施させると、膝を少し屈曲させたり
反対側の膝を屈曲させたりするなど正しい測定値を計ることがなかなか難しいことから
親御さんが協力して行っていただくのが良いと思います。

SLRテストの結果
約40度未満 〜 脊髄終糸症候群の可能性もあり専門家の指示をうける。
約50度以上 〜 下記のストレッチを行うこうとで改善できる。

※脊髄終糸症候群
本来ゴムのように伸び縮みしている脊髄終糸が硬くなっている場合をいいます。
子供のころから体の硬いと言われている人に多いため、だだ体が硬いからといって
無理な他動的ストレッチを続けると足が麻痺することもあるといわれています。
★SLRテストの実施法
検者(ご父兄様)は、被検者(お子様)を仰臥位(上を向いた姿勢)にさせ、
検者は踵骨(かかと)を支えながら下肢を拳上させる。
膝は伸展したままとする。膝が屈曲しないように検者の他方の手を膝前面におく。
※本来、坐骨神経痛のテストとして行われていますが
ハムストリングの緊張度を調べるためにも行われます。

SLRテスト法
検査をする足の反対の足も必ず伸展させた
ままにして下さい。
この足の膝が曲がったままでは正しい結果が
得られません。
無理に力をいれた検査は絶対しないで下さい。


解決策2 > 生活の改善
(1)正しいイスの座りかた(イスに深く腰を入れて座った状態)をさせる。
   ※正しくイスに座らせるためには、子供の体に合ったイスでなければなりません。
(2)正座をさせる。(ただし、背筋を伸ばした正しい姿勢での正座)
(3)正しい歩行訓練
   スライドを広めにし胸を張り両腕を大きく振って歩く、その時、
   足は踵から着地させ親指で蹴るように歩く。
(4)下記のストレッチを行って下さい。


あおむけでのストレッチ 仰臥位の姿勢で左膝を左肩に近づけるようにストレッチし15秒、次に同じ左膝を右肩に近づけるように
ストレッチし15秒、左右の足共に各3セット実施して下さい。

 イスによるストレッチ
イス(イスでは高く膝が十分に伸ばすことができない方は、膝が十分に伸ばせる高さのものを利用して下さい)
を利用し足の裏面の筋肉を15秒ストレッチ左右の足共に各3セット実施して下さい。
※注 足関節を十分に背屈させてから膝を伸ばす。
また、立ち足も膝を曲げないように注意すること。
木下整骨院のトップページへ
木下整骨院 
東京都小金井市前原町1−10−22
042−387−8855